〇〇信仰について

熊野信仰について

2004年7月、ユネスコの世界遺産【紀伊山地の霊場と参詣道】の構成資産として登録されて、一躍有名になった和歌山県にある熊野三山を信仰の対象する神社、【熊野本宮大社】【熊野速玉大社】【熊野那智大社】を総称したものが熊野の中心として全国に4700社以上ある熊野神社の総本宮です。。

熊野三山は、和歌山県の南東部にそれぞれ20~40㎞の距離を隔てて位置しており、「熊野古道(熊野参詣道)中辺路」によって、お互いに結ばれています。

熊野本宮大社

全国の熊野神社の総本山にあたる熊野三山(本宮、新宮、那智)の中でもとりわけ古式床しい雰囲気を漂わせるのが、聖地熊野本宮大社です。
門をくぐって、向かって左手の社殿が牟須美(むすみ)・速玉(はやたま)の両神。中央は主神の家津美御子神(けつみみこのかみ)。そして右手は天照大神(あまてらすおおみかみ)が祀られています。
かつては、熊野川・音無川・岩田川の合流点にある「大斎原(おおゆのはら)」と呼ばれる中洲にあったのですが、明治22年の洪水で多くが流出し、流出を免れた社を移築したものです。

熊野速玉大社

熊野川河口に鎮座し、境内には神木とされる天然記念物の「ナギの木」の大樹があります。現在の社殿は明治16年9月に炎上し、その後再建されたものですが、世界遺産には神社境内を中心に背後の「権現山」と熊野川に浮かぶ「御船島」及び「御旅所」を含んで指定されています。
神倉山の南端の神倉神社に祀られていた神を現在の社地に移し、それ以来、神倉山の元宮に対し、ここを新宮と呼んだといわれています。
大社敷地内にある神宝館には、1200点にものぼる国宝が保管展示されています。

熊野那智大社

那智山の中腹に鎮座し、那智大滝に対する自然崇拝を起源とする神社です。
熊野三山の一つとして熊野十二所権現を祀るが、那智大滝を神格化した「飛瀧権現」を加え十三所権現とも呼ばれています。
社殿は熊野本宮大社や熊野速玉大社のように横一列に並ばず、三所権現をはじめとする主要五社殿と八社殿及び御県彦社が矩折して配置されています。