〇〇信仰について

天神さまについて

天神さまとは、天満宮や天神社・菅原神社などのことで菅原道真を御祭神として祀る神社のことです。

福岡は太宰府市の太宰府天満宮や、京都の北野天満宮が総本社です。

上記の2社に山口の防府天満宮や、大阪の大阪天満宮を指して日本三大天神と呼ばれます。

道真公は、承和12年(845)に京都で生まれました。幼少期より学問の才能を発揮し、努力を重ねることで、一流の学者・政治家・文人として活躍しました。

894年の遣唐使廃止は歴史の授業でも習った記憶のある方も多いと思います。(白紙894に戻そう遣唐使)

しかし、その才能を恐れた左大臣・藤原時平などにより、無実ながら京都から大宰府に流され、その2年後、延喜3年(903)2月25日道真公は身の潔白を訴えながら59歳で大宰府政庁の南館(現在の榎社)において、亡くなります。

道真公の死後京都では次々と疫病がはやり、日照りが続き、また醍醐天皇の皇子が相次いで病死されました。

さらには都に久しく雨がふらないので、宮中の清涼殿で雨乞いの協議をしている時に落雷があり、受け多くの死傷者がでました。これらが道真公の祟りだと恐れた朝廷は、道真公の罪を赦すと共に贈位を行って祟りを鎮めることをしました。

 

天神信仰は、藤原氏をはじめとする都の貴族たちには恐怖と畏怖の念で捉えられたのに対し、一般農民には水田耕作に必要な雨をもたらす稲妻として受け止められました。

 

江戸時代には、各地に読み書き算盤を教える寺子屋が普及し、その教室に天神さまがおまつりされたり、道真公の姿を描いた「御神影」が掲げられて、学業成就や武芸上達が祈られてきました。このことがのちに「学問の神さま」、「芸能の神さま」として皆さまに広く知られるようになった所以といわれています。