〇〇信仰について

出雲大社について

出雲大社は、伊勢の神宮と並ぶ大社です。

現在では大社(たいしゃ)と名前のつく神社は春日大社、住吉大社、高良大社など全部で二十数社ありますが、戦前では大社の社号がつけられていたのは、出雲大社だけでした。

 

大社と称する神社が出雲大社に限られていた理由としては、祭神が国つ神の代表である大国主命だったからです。

伊勢の神宮の御祭神である天照大御神が天つ神の代表となり高天原をお治められていたのに対して、大国主命は国つ神の代表としてこの国土を開拓し、お治めていたわけです。

大国主命は高天原を追放された須佐之男命(スサノオノミコト)の子孫にあたります。「因幡の白兎」に登場する、大きな袋を方にかけた大国さまもこの大国主命です。

 

国土の開拓と経営から国家守護と農業、因幡の白兎を治療したことから医薬などの神様とされるのです。

しかし、出雲大社といえばなんといっても「縁結び」が有名ですね。これは大国主命が御子神様をたくさんお生みになったことによるものです。

子供の数は『古事記』には180柱、『日本書紀』には181柱と書かれています。

平成の大遷宮で建てられた御仮殿